柴田是真の『合歓』
私たちの会では先代から
「柴田是真の植物図」の本から
題材を得て沢山の刺繍作品を
仕上げてきています
今回は季節の花と思い
『合歓』を選び刺繍しましたが
7月も残りわずか季節が移り
遅咲きのねむの花になってしまいました
やっと完成しました
今回は作品が出来上がるまでの工程を
ご覧ください
まず図案を作成する
ここで手を抜くと後で大変!
ガイドラインを引いて
作品の中心
たての線 よこの線 を決めておきます
そうすると 布目に添って図案を写す時に
役に立ちます
次に布と糸の選択
今回は12色
刺繍糸も
どこの部分から先に決めていくか悩みます
花色は先に決まりましたが
蕾の部分に迷いました
さあ 刺し始めます
ここでは
どんなステッチで刺すか
何本どりで刺すか
どこから刺すか 等々
又、考えてしまいます
沢山の刺繍糸が散らばるので
わたしは色ごとに小さな入れ物に入れたり
頻繁に使う刺繍糸は小袋に番号を書いて使っています
使用する針も刺繍糸ごとにいれますので
今回は12本の刺繍針を用意しました
やっと完成です
1つの作品を完成するのに
悩んだり
考えこんだり
迷ったりです
完成した作品に満足できるものは少ないですが
会の集まりで
皆さんのご意見や
お誉めの言葉を頂くと
少し元気になり
又、刺してみようと思います
東京藝術大学美術館より
柴田