hanahana

刺繍 華の会 刺繡が大好きな人々の集まりです

合歓 柴田是真の植物図より 

柴田是真の『合歓』 

私たちの会では先代から

「柴田是真の植物図」の本から

題材を得て沢山の刺繍作品を

仕上げてきています

 

今回は季節の花と思い

『合歓』を選び刺繍しましたが

7月も残りわずか季節が移り

遅咲きのねむの花になってしまいました

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やっと完成しました

 

今回は作品が出来上がるまでの工程を

ご覧ください

 

まず図案を作成する

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ここで手を抜くと後で大変!

ガイドラインを引いて

作品の中心

たての線 よこの線 を決めておきます

そうすると 布目に添って図案を写す時に

役に立ちます

 

次に布と糸の選択

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今回は12色

刺繍糸も 

どこの部分から先に決めていくか悩みます

花色は先に決まりましたが

蕾の部分に迷いました

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さあ 刺し始めます

ここでは 

どんなステッチで刺すか

何本どりで刺すか

どこから刺すか 等々

又、考えてしまいます

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沢山の刺繍糸が散らばるので

わたしは色ごとに小さな入れ物に入れたり

頻繁に使う刺繍糸は小袋に番号を書いて使っています

 

使用する針も刺繍糸ごとにいれますので

今回は12本の刺繍針を用意しました

 

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やっと完成です

 

1つの作品を完成するのに

悩んだり

考えこんだり

迷ったりです

 

完成した作品に満足できるものは少ないですが

会の集まりで

皆さんのご意見や

お誉めの言葉を頂くと

少し元気になり

 

又、刺してみようと思います 

 

東京藝術大学美術館より

柴田是真ぜしんは文化4(1807)年に江戸両国に生まれ、円山まるやま四条派しじょうは直系の絵師および江戸蒔絵を継承する蒔絵師まきえしとして、幕末から明治前半に活躍し、初代帝室技芸員のひとりとして明治24(1891)年に世を去った、19世紀日本美術を代表する逸材のひとりです。